将来のための投資と今を楽しむ生活、そのバランスを考える

考え方・習慣
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はじめに

最近、ふと考えることがあります。「将来のために今を我慢している」人が増えているんじゃないかって。

給料のほとんどを趣味や経験ではなく投資に回し、将来への蓄えにする。
そんな生活を送っている人を、ネット界隈や周りでよく見かけるようになりました。

NISAやiDeCoの普及で、多くの人が将来への投資に熱心になっています。

この流れ自体は決して悪いことではありません。でも、ふと立ち止まって考えてみると、その熱意のせいで今を楽しむ機会を逃していないだろうか、そんな疑問が湧いてくるんです。

皆さんはどうでしょうか?

将来のための備えと、今を楽しむ生活のバランス、取れていますか?

投資ブームの現状

2024年から新NISAが始まり、株式投資がさらに普及しました。ある人気の低コストインデックスファンドでは、2024年1月の1ヶ月間で、通常1年分に相当する約1,000億円の資金が流入したそうです。これは驚くべき数字ですよね。

新NISAだけでなく、様々な要因が「将来への備え」の重要性を強調しています。

1. 労働だけでは緊急時に収入が0になるリスク
2. 政府からの「老後2000万円必要」という発表
3. YouTuberなど、様々な情報源からの投資推奨

この「資産形成」の考え方が一般層まで広まったのは、私の体感ではコロナ禍の頃からだと感じています。

投資熱の影響

この投資熱の高まりは、確かに良い面もあります。
特別な技術や経験がなく定年を迎えて貯蓄がない、年金も少ないという状況は、想像以上に厳しいものです。

学生の頃の数倍も体が動かない、病気もあったり、怪我もしやすい。
そんな状態でアルバイトで食いつなぐのは、本当に大変なことでしょう。

しかし、同時に気になる傾向も見られます。SNSなどで、次のような極端な意見を目にすることが増えました。

「子供が生まれた瞬間から個人のBSには2000万円の負債が記載される」
「〇〇するくらいなら、〇〇社の株を買った方がいい」

さらに驚くべきことに、「投資の価値観、方向性が合わずに離婚」というケースも聞きます。

これは極端な例かもしれませんが、投資への執着が日常生活にまで大きな影響を与えている現状を物語っています。

人生の不確実性を考える

ここで、少し個人的な経験をお話しさせてください。

私の父は55歳でこの世を去りました。ガンでした。
52歳でガン宣告を受けてから、手術と療養の日々が3年間続きました。

最初の1年くらいは余生を楽しもうと色々な場所に出かけていましたが、後半はほとんど家で過ごす日々でした。

父はきっと、老後のプランを立てていたのだと思います。でも、まさかこんなに早く人生の幕を閉じることになるとは、本人が一番考えていなかったはずです。

この経験から、私は人生の不確実性を痛感しました。
もちろん、父のようなケースばかりではありません。

しかし、事故で突然命を落とす人もいれば、大きな怪我で体の自由を失う人もいます。

今日の出勤中に事故に遭うかもしれないし、思いもよらない理由で人生が一変するかもしれません。

そう考えると、将来のことを細かく計算して、それだけに従って生きるのは、あまり意味がないのかもしれません。

今を生きることの大切さ

私の20代は、バンド活動に明け暮れていました。曲の制作、ライブ、販売イベント、MV撮影、長距離移動に車内泊と、今思えば無茶苦茶な日々を過ごしていました。

正直、今の年齢ではあれほど活発に動き回ることはできませんし、見た目も20代には到底及びません(笑)

でも、あの時にしかできなかった経験をたくさんできたことを、今はとても感謝しています。
あの頃の熱量、仲間との絆、音楽を作り上げていく喜び、そういったものは今でも私の中で大切な財産になっています。

そして今、私には3歳と1歳の息子がいます。
毎日の成長がものすごく、昨日できなかったことが今日はできるようになっている。
そんな瞬間に立ち会えるのは、本当に幸せなことだと感じています。

これらの経験は、まさに「今」しかできないものです。
子供たちはいずれ大きくなり、独立していきます。
その時に「もっと一緒に過ごせばよかった」と後悔したくはありません。

バランスの取れた人生設計

ここまで読んで、「じゃあ将来のことは考えなくていいの?」と思われた方もいるかもしれません。
もちろん、そうではありません。
大切なのは、

将来と今のバランスを取ることです。

このバランスは、人それぞれで異なります。
正解はありません。

でも、意識的にバランスを考えることで、より充実した人生を送れるようになると私は信じています。

具体的には、お金と時間・労力を今と未来にどう分配するか、を考えてみましょう。

財務面でのバランス

手取り収入から生活費を引いた後、残りを貯蓄、投資、今の楽しみへの配分に分けます。
最初は例えば「貯蓄 4」:「投資 3」:「今の楽しみ 3」の割合で始めてみるのもいいでしょう。

貯蓄に関しては、「手取りの6ヶ月分あれば十分」といった上限を決めるのも一案です。
そうすれば、それ以上の分は投資や現在の楽しみに回せます。

私の場合、毎月の収入の20%を投資に、10%を貯蓄に回しています。残りの70%は生活費と趣味に使っています。

もちろん毎月使い切ることは無いので貯蓄になることも多いですね!

これは私の場合であって、皆さんにぴったりな割合は異なるかもしれません。
大切なのは、自分にとって無理のない、でも将来も考えたバランスを考えてみることです。

時間と労力のバランス

時間の使い方も重要です。

例えば、
1日1時間は必ず仕事や将来のための時間に使い、残りの時間を家族や自分の時間にする。
そんな風に決めてみるのはどうでしょうか。

私の場合、自己投資、自由な時間を朝に持ってきています。
4:30に起きて勉強、読書、散歩などやりたいことをやり6:00〜は子供達も起きてくるのでそのタイミングで切り上げて朝ごはんの準備に入ります。

日中は仕事に行き、帰宅後は特に自分だけで何かやる時間を設けていません。

基本的は子供を寝かしつけるまでは一緒に過ごします。

もちろん、「成果を出すなら全ての時間を1点に集中させろ」という考え方もあります。
ただそれは、他のことを犠牲にしていいような状態の場合で比較したらいいかと思います。

簿記、英語、ピアノ、ゴルフ、飲み、動画作成 などやりたいことたくさん!
って人で成果を出したいなら確かに絞ろう!って思います。

でも、仕事、子育て、家族 これは絞って選ぶべきものではないと思います。

仕事に全振りして家庭が崩壊している例をたくさんみていますし、崩壊はせずとも夫婦の信頼、親子の信頼がボロボロという状態はたくさん皆さんの周りでもみてきたと思います。

まとめ:幸せなバランスを探そう

未来のことを考えるのは大切です。でも、その未来が来たときに、また次の未来のことばかり考えていては、結局いつまでたっても「今」を楽しめていないかもしれません。

かといって、将来のことを全く考えずに今だけを生きるのも危険です。大切なのは、自分なりのバランスを見つけること。

今をしっかり楽しみながら、でも将来のことも少し考える。そんなバランスの取れた生活が、本当の意味で豊かな人生につながるのではないでしょうか。

私たちには、限られた時間しかありません。だからこそ、その時間を大切に使いたい。
今を精一杯生きながら、でも将来への希望も持ち続ける。
そんな生き方ができたら、きっと素敵だといます。

皆さんも、自分なりのバランスを探してみませんか?
それは簡単なことではないかもしれません。
でも、その過程自体が、きっと充実した人生につながっていくはずです。

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